はじめに

  • 当研究室では,建物およびそれらの集積体である都市空間を対象に 快適性を維持しつつ,必要最低限の化石エネルギーにより,人にとってより望ましい環境を創生するための挑戦を続けています. 二律背反する快適性と省エネルギー性を同時に達成するためには,建築−都市環境形成に関わる様々な基礎理論を習得するだけでなく, 実際の建築や都市におけるデザインスキームを社会に提示していくことが求められます. また,理学的または工学的な見地における研究や技術開発だけでなく、経済や税制など様々な社会システムの変革も必要となります. このような問題意識から,我々の研究室では以下に示すような5つのカテゴリにおいて研究を行っています.

リサーチスキーム

  • (黄色のテーマ名をクリックすると詳しい説明に飛びます。)
  • 本研究室のテーマは現在,都市気候学・風工学,建築環境工学,ゲーム理論・複雑系科学などと呼ばれる分野に散らばっています. 他大学からの進学者でこうした分野を学んだ経験のある人はごく少数ですが,都市気候学・風工学、建築環境工学の基礎となるのは修士課程の大学院入試の 専門科目として指定されている流体力学,伝熱学,熱力学です.また,ゲーム理論・複雑系科学は、物理学,数理生物学,経済学,土木工学その他様々な 分野の研究者が参入する比較的若い研究分野です.よって,工学の基礎的素養と知的好奇心をパスポートにして,学部の専門分野,学科に関わらず誰でも チャレンジできるフィールドであると言えましょう.

研究テーマ

  • 各テーマの詳細については論文リストを併せてご参照下さい。

2011年度の研究テーマ

  • 塩分法に基づく都市キャノピーがバルクスカラー輸送に及ぼす影響の定量評価に関する実験研究 by Juyeon & Izual
  • マレーシアのテラスハウスのパッシブクーリングのための数値流体解析 by Faizal
  • 歩行者空間の風環境と都市幾何形状の関係に関するLarge Eddy Simulation by Ikeda
  • 都市キャノピー内外の乱流場のPIV,LDV計測 by Sato, Ikemoto [2011.4-]
  • Large Eddy Simulationによる建物群落内外気流の解析 by Ikegaya, Hirose, Ikeda
  • マルチエージェントシミュレーションによる環境ジレンマゲーム

これまでの研究テーマ(いつか新しい視点で再チャレンジするかもしれませんが...)

  • 交通流における2体ダイナミクスを考慮した車線変更CAモデルの開発 by Fujiki [2011.4-]
  • Ultimate Gameにおけるネットワークと戦略適応の共進化モデルに基づく社会的協調の自己組織化 by Miyaji [2011.4-]
  • 住宅のユーティリティティ(電力・水・ガス等)ディマンド予測 by Mitsuyasu, Fujiwara
  • 風洞実験におけるブロック粗度上空境界層内の平均流のスパン方向構造の解明 by Imabayashi
  • 都市建物群の抗力係数の幾何形状依存性に関する風洞実験
  • 都市の建物群に作用する壁面風圧の計測
  • 進化ゲーム理論に基づく次世代カーナビゲーションシステムの社会浸透性に関する研究
  • 1/5スケールモデルサイトにおける気流場・温度場の観測
  • 集合住宅団地に形成される温度場・風速場に関する実測
  • 都市に点在する「みどり」の蒸発特性に関する研究
  • 都市気候モデルを用いたヒートアイランド現象の数値解析 
  • コケによる緑化パネルの開発 by Takao [2001.6-2004.3]
  • 木炭を使ったパッシブ調湿システムの開発 
  • 壁面緑化システムが周辺環境に及ぼす影響についての実測 by Takao [2001.6-2004.3]
  • 環境経済評価手法を適用した人間−環境−社会システムの便益構造に関する研究
  • 緑化建築・アクロス福岡における夏季の熱収支観測 by Matsushima [2001.8-]
  • >地域特性を考慮した建築廃棄物の発生量及び最終処分量の推計 by Kumamoto [2000.4-2002.3]
  • システムダイナミクスに基づくグローバル広域環境の動態予測に関する研究 by Uchimaru [2000.4-2002.3]

研究領域の全体像をさらに知りたい人のために